涙。

きらきら、今日もなみだちゃん。 

僕は。

僕は生まれた。 君と一緒に。

僕は笑った。 君を抱きしめて。
僕は泣いた。 君が傷ついた。
僕は走った。 君を探して。
僕は怒った。 君の目をみて。
僕はなでた。 君の髪を。
僕は見つけた。 君の心を。
僕は歌った。 君は踊った。天使のように。
僕は飛んだ。君は「気持ちがいい」と言った。
僕は憎んだ。君が笑わなくなったから。
君を笑わなくしたすべてを憎んだ。
僕は戦う。 君の手をにぎりしめた。
 
 
僕は叫んだ。 君の名前を。
力いっぱい。 声が枯れるまで。
 
 
僕には聞こえない。 君のコエが。
僕には見えない。 君の茶色の瞳が。
僕は眠った。 すべてを忘れたかった。
 
だけど、できなくて、ただ一言、君の名前を呼んだ
もう一度だけ。
 
 
君の声がどこから聞こえた。
僕は立ち上がった。 君の声のほうへ。
 
 
 
僕はがむしゃらに走った。
あの日、君を探したように。
 
 
僕は見えた。  君の黒い髪が。
 
 
 
 
「おかえり
 
君が言った。
 
僕はそっとそれでも力強く抱きしめた。
 
 
 
 
 
「ただいま」
 
 
 
―――僕は。
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