ずっと。

ふわふわり流れてく。
ふわふわり飛んでいく。

ずっと君がいたらいいのに。
ずっと君が笑ってればいい。


君の声をきかせてよ。
この僕にも響くように。
君が笑ったらどうなるかな
きっとすべてが咲いて包まれるね。

ああ、僕とは大違い。
だけど、君がほしい。
こんな僕が手をのばして望んだら
君は穢れてしまうだろうか。

君は君でなくなってしまうかな、




そんな僕に君は
何も知らずに手をのばしてくる。
まっすぐにその強くて優しくそしてすべてを視るような君の瞳は僕の中を貫き通す。

僕のすべてを許すように
僕のすべてを、受け止めるように
僕のすべてを、浄化するように。

僕はとてもみていられないよ。
僕と君はかけ離れてる


きっとそんなことは、関係ないのだ
僕もちゃんとわかってる
僕は怖いだけなんだ




再び失うことが。




だけど、君は今日も僕の名前を呼ぶ。
何も知らないで僕の憂鬱なんて蹴飛ばすように。

僕の唯一の名が響く。
僕の中に響いては弾けて、浮かぶ
ぷかぷかり、僕を包むよ。

ふわふわり飛んでいく
ふわふわり流れてく

ねぇ、きこえるかい。
僕だけに響くこの声が。
どうだ、羨ましいかい
そう、僕だけの“声”なんだ。

僕は怖いだけ
僕は空っぽ。
僕には何も無い


僕は孤独。


死んじゃいそうなくらいの狂おしいほどの寂しさ。
そんな僕みたいに、狂おしいほどの寂しさを抱いた君。

僕が少しでも埋めてあげられるなら。
僕に意味があるのなら

僕はいてあげる。
君と一緒にいてあげる。



君っていうひとと、ずっと生きてあげる。