息をする音の薄命さ

眠ってる

静かに吐息だけきこえてる

何度かきこえてくる音が変わる

ただ淡々と

ただ永遠に

この吐息が続いてればいい 

 

眠ってる

きこえてくる

そっと泣いている気配感じる

ただそこにあるように

ただそこにいるのに

その涙を拭ってあげられない

 

生きている

生命の声がきこえてくる

言葉にならない叫びがある

ただ誰にもわからないように

ただ誰にも打ち明けることが無いように

僕には気付いていても傍にいることすら出来ない

 

生きている

死にたいって呟いてる 

僕は耳を塞ぐ

ただ1度だけ僕の名前を呼び

ただ掠れた声で助けてと言った

僕は何かが終わる音をきいた

 

生きている

君が今日も深く息をする

その音に耳をすませる

ただその音が途絶えないように祈る 

ただ1度だけ微笑する音がした

そこで全てが消えた

 

 

眠ってる

生きている

 

ただ悲しそうに

ただ声を殺して 

ただ吐息だけが狂ったように訴えている

 

何かが

わからない何かが今日もきこえてる

僕にはその吐息に耳を澄ませ

ただきくことしか出来ないが

ただ今日もきこえますようにと祈るばかり

 

眠ってる

何かを訴えかけている

それに全てを捧げ僕は耳を澄ませるんだ

 

 

ただ聞こえているのが吐息だけだとしても。

ただ目覚めるのを待って。