重み
得体の知れない重みが私に確かにのしかかっている。
私の身体を不自由に雁字搦めに縛り付け、私はガタガタを音を立てて蠢き、そしてそれに屈しないように支配されないように必死にもがいている。言葉を紡ぐことは私にとってその鎖や重みを軽くし、心に羽を生やし、自信の大地を育て、明日を生きることだ。それくらい重要で大切にしていること。なのに、最近はその行為こそが苦しく、いけないことのように思ってしまうのだ。それは何故かわからないけれど大切なものを失いたくないからだと思う。
言葉を紡ぎ、それを吐き出す場所が年齢を重ねる毎に小さくなっていく。
私はその場所をなんとしても手放したくはない
その為に努力をすべきなのだろう
私は人間の生命の本懐の様なものをただひたすらに真っ直ぐ信じている。その生命は誰の心にもあると。
だけど人間がどれ程愚かでダメな人間なのか、ということも知っているし、そう思っている。
そんな矛盾だらけで、恐ろしく臆病な私を、
私はやっぱり愛している
自分を見失わず、ただひたすらに真っ直ぐに生命を見つめて自分のことをいっぱい好きでいよう、それでいい
明日もかわいく生きていこう