誰もいない

頑張って18年間生きて、私は何者でもなく何も持ってはいなかった。

ただそのことが悔しくて苦しく、

そしてたのしいことなど、相対的にみて絶望するほどに無かった。

誰も知らない、誰もいないこの部屋のどうでもいい戦争に負傷し

再生を繰り返しては、傷をえぐっていく

そんなどうでもいい日常が流れていく今日も

 

それに寄り添えるぐらいの人間なんて存在しないに等しいだろう

だから、私は本当に心を預けたりはしない

期待しない

 

 

その壁をぶち壊そうとする瞬間は何度もある。

私の中にはいってくる、それを気持ち良く思って、いいやって思うこともある

だけどそれも嘘で、私が見ていたものはふっと消えてしまうくらいに儚くて、虚像だったんだ

 

 

私はただ本当に、普通になりたかった

壊れてしまっていることに気づいてから、正常なフリをして過ごすのはなんて痛々しいのか

 

私の日常が今日も平凡に、淡々と流れていく

残酷に、冷たく。