クソカワ前夜にて

この文章はただ私が愛してやまない大森靖子さんに向けた気持ち悪い文章です。

読まなくていいです。読まないでください。君に届くな、の精神で書いているので、ツイッターでも現実でもどこにもいけなかった私の葛藤や想いを落とし込んで残したいというだけです。

 

私が大森靖子さんを知ったのは、高校1年生の終わりかけの時、ツイッターで、詐欺メイクで有名だった美少女「あいかたん」の動画のバックに「絶対彼女」が流れていたのがきっかけです。

最初の印象は可愛い曲だな〜と思って、検索しました。それから、YouTubeで「パーティドレス」を聴きました。脳が揺れました。自分の部屋の中に彼女を声が響いて、私は白い天井を見上げて仰向けになって聴きました。ただ涙が出たのを今でも覚えています。すぐに「マジックミラー」を聴きました。衝撃でした。私の中で、大袈裟ではなく何かが大きく変わった始まりでした。その衝撃は、私が音楽に興味を持つきっかけになる、THE BLUE HEARTSのを聴いた時と同じくらいのものでした。本当の音楽は人を裸にする。子どものように、ただ救われたいという想いだけのつまらないものではなく、精神で命がぶつかったようなそんな大きい出会いでした。

私はそれまで音楽がコンプレックスでした。好きなアーティストなんていませんでした。そもそも流行っている曲も聴かなかったから、好きなアイドルも、歌手もKPOPも、なーんにも興味がなく、何がいいのかもさっぱりわからなかったです。小学2年生くらいからピアノを習いに行っていたけれど、親には怒られるし、先生は表面上の笑顔を浮かべてニコニコしている人で、とんでもなくピアノを弾いているのが嫌な時間でした。姉の影響で、小学4年生から、吹奏楽部に入りました。本当に最悪でした。同期と先輩合わせて、いじめられました。私はただ楽器を演奏してみたかっただけなのに、それに至るまでの面倒な悪意や集団の気持ち悪さに耐えられなくて、ギリギリ頑張ったけど、受験をきっかけにやめました。私は中学受験をして、とんでもないほどの勉強をして、合格を勝ち取りました。

 

話が逸れましたが、音楽自体が他人との境界線を作り出して、自分は向こう側に行けない、そんな印象でした。

 

大森靖子さんは、私に会いにそこにいてくれました。本当に心から、本当にそう思っています。突き放す訳でも、馴れ合う訳でも、なく、大森靖子さんは全てを肯定して、ギターを一本背負い、かわいいワンピースを天女の羽衣の様にひらひらと纏って、地面にしっかりを足をつけて、立っていました。

それに、救われた、というのは表現が違います。精神を丸裸にして、会いにきてくれたというのが正しいです。つまり、命の肯定を大森靖子さんはしていて、それをわたしにもしてくれました。

でも、それは私が大森靖子さんを見つけた、命で感じたということでもあるから、大森靖子さんを好きになって誇らしいです。

 

 

中学高校、女の子特有のかわいい葛藤とかでもなく、ただただやるせなく悲しいことがそれこそ幼稚園児の時からの積み重ねで、それでも相手が好きだから、嫌いとか、嫌だとかいうのもなくて、まるごと受け入れて生きてきました。その悲しみの蓄積のツケが回ってきたのだと思います。自分の感情がわからない、自分を感じられない、それでも愛を知りたくてガキなんて何にも持ってないから、愛される為に全部相手に差し出すような、危険な愛され方をしていました。全てを差し出し、愛されたいと願っていても愛され方も、実感も、感じ方も何もかもみんなが意識していなくても掴んでいる空気やその感覚が全て分からず、そんな状態を繰り返して、壊し、積み上げつくり、また勝手に何度も壊れました。苦しかったです。それでも中学の頃の私は、高校生になるのがただ一つの希望でした。スマホを持てる様になると思ったからです。ネットと繋がるのは、自分だけの世界をもう一つ掌に掴む様な感覚で、好きなもので溢れさせれば、生きていられる。しかし、現実は甘くなくて、ひたすらに苦くて灰色で、専門学生になってやっと持つことになります。

 

大森靖子さんを好きになって、ただ好きでいること、本当に存在に愛をもらいました。言動一つひとつに喜んで、たまに来るラインも楽しみで、毎朝のおはよに何度も泣いて、やるせない夜を越えてきました。息が出来ない電車の中でイヤホンから聴こえる彼女の歌が私の身体を守ってくれました。いろんな人が彼女の周りに関わっていて、だけれど、しっかりと自分の足でひとりで立っているのが、それが大森靖子さんでした。希望でした。とんでもないほどの光でした。彼女はそういう意味で、神様でした。本気で命をかけて、神様をしようとしていて、してくれていました。

神様は孤独です。だけど、神様を信じる私たちも同じく孤独です。孤独だけど、突き放さずそこに存在してくれているのは、まさしく神様でしかありませんでした。

そして、初めて私はライブを経験します。

 

私の人生初めてのライブはキチガイアのツアー大阪でした。そのギリギリまでみじめで、やるせないのを越え続けて、その日を目標に全て諦めず生きてきた私を引きずって、ドキドキしながら、ライブ会場に入りました。

目の前に、大森靖子さんがいました。ちゃんと、地面を踏みしめて立っていました。そして、歌っている。歌を聴きながら、走馬灯を見ました。自分の越えてきた日々を大森靖子さんの歌とともに走馬灯のように流れて視覚的にちゃんと捉えました。嬉しかった。生きていていいと思いました。本当に初めて、生きてて嬉しいことでした。幸せでした。

 

だけど、それは、大森靖子さんの全ての想いを感じようと心を開いて、そして、私が全ての日々を越えてきたからです。

大森靖子さんは音楽で見守ってくれていただけです。

でも、私にとってはそれは大森靖子さんにしか、出来ないことでした。

大森靖子さんは神神詐欺でもなんでもいいからと言葉通り命をかけてくれました。

 

大森靖子さんは、自分の手でたのしいも幸せもつくってきた人だと思うし、私は幸せは誰かから与えられるものではないと思っています。幸せはつくるものだ、丁寧に日々を紡ぐことだと信じています。丁寧に、どんなにやるせなくて、みじめで、きったなくてみっともなくて、理不尽で、不条理で、ボコボコにされても、私は自分の信じる幸せを、疑わない。今は何もない、持っていない、幸せなんか思ったことないよ。それでも信じて、裏切られても、信じて信じて、希望を握りしめて、日々をつくってきました。

だから、

だいすきだから、素直にZOCのブログに心が抉れました。悲しくて、悲しくてなんて悲しいのか、唯一の友達だった、可愛がっていた飼い猫が死んだときと同じくらいの、心にポッカリ穴が空いて、涙が静かにつたって、流れました。愛されたい、いつだって愛したかった。愛されたかった。本当に、手が震えます。嫌いになったわけではありません。裏切られたなんて思っていません。大森靖子さんはたしかに人間で、音楽は魔法ではないのです。音楽は魔法なんかじゃない。誰よりも私はそれを知っています。自信ないけど、知っています。大森靖子さんと私の間にあったのは魔法だよなんていえるような音楽ではないからです。でも音楽は、なんです。歌っても、アイドルになっても、かわいいといわれても、私たちは日々、幸せの創造に忙しくて、気持ちいい地獄で生きているのだから。音楽が魔法だったら、私の人生が全て無駄になってしまうよ。

 

私の存在の全てで、私の生き様で、私の人生全てをかけて、大森靖子さんがすきだと、表したいのです。

嫉妬ではありません。他人は私のこの悲しみをただのあの女の子への妬みだと思うのでしょう。

しかし、そうではありません。私はその女の子を知りません。ですが、幸せは与えられるものではないことだけは確信を持っています。

与えられたのに、守りきれず、そしてそれが許されるほどに愛されていることに気づかない彼女に、物凄く腹が立ちます。これは私のワガママです。だから、ごめんなさい。幸せに、なってくださいね。

 

大森靖子さんは、一人の女の子を幸せにしたかった。その想いはとても素敵なものです。だけど、大森靖子さん、あなたがいちばん分かっていると思っていた。あなただからこそ、あなたのやり方、彼女への幸せの作り方に、とても悲しくなりました。

自分で掴んだ幸せじゃないと意味が無いのに、与えられてばかりの幸せに、それを幸せだと感じられない彼女に、何もできることはない。

這い蹲って、泥をすするような思いを重ねて、赦し、受け止めてつくっていくしかないのに、

だいじなら、孤独の上で、自分と戦うしかないのに。

幸せは自分との戦いでしかなかったよ

 

大森靖子さんは、神様をやめたのでしょう。大森靖子さんは大森靖子さんで、だいすきで、ずっと私の大切な人です。

そこにいてくれていて、いつだって音楽で会いにきてくれます。

しかし、何もできないし何もしてくれることはありません。それが神様です。

 

本当に、まともに苦しすぎて

まだ胸のあたりがもやもやしていて、苦しいです。

それが愛だと思います。だいすきだから真っ当に傷つきます。だいすきだから。

ずっとずっとずっとずっとずっとずっと応援しています。大好きです。あなたがいちばんかわいいです。ほんっっとかわいいです

 

大森靖子さん、オリジナルの愛し方で愛することを許してください。

あなたがすきです。

本当にすきです。

 

そして、音楽で寄り添ってくれて、命を肯定してくれて、ファンの中の一人ではない、一人ひとりの命と向き合って、歌い続けてくれてありがとう。

 

 

ごめんなさい

だいすきです、

愛しています、

今日までまた全てを超えて、越えてきたよ。明日、かわいい靖子ちゃんに会えるのが楽しみです。ドキドキします。