ともだち

だいすきな人と、回転寿司を食べたよ

好きな人は笑っていた。

話を聞いて、また笑って話して

そんな当たり前で、私が憧れていた時間をくれたよ、幸せ

その人との出会いは専門学校第一回目の登校日、私は県外から来て誰も友達がいなくて、看護師になる為だから、なんとなく話せる人がいればそれでいいなんて思っていた。まず、隣の席の人に声を掛けた。それが、その人がだったよ。小さな顔、すらりと伸びた手足、透き通るような白い肌、ふわりと長い髪、とても美人だった。ひとことふたことだけ、話して、どこから来てるのか、とか、これからよろしくね、みたいなことを交わして、好きな人は微笑んでくれた。

学校祭では同じグループだったし、歌の発表会で老人ホームでするときも一緒に代表で乗り越えてきた。大変なことは一緒に頑張ったよね、今までは自分ばかり頼りにされて、頼られるだけで、助けてもらえなくて苦しさしかなかった。

「一緒に頑張ろうね」その言葉だけで何度も何度も救われた私が言われたくて一生懸命それだけを求めて苦しみ続けてきたその言葉を彼女は言った。それこそ言葉にならないほど、心の支えになってくれた。ラインを送ったら、可愛い絵文字と丁寧な言葉で返してくれた。ノートを貸したら喜んでくれた、テストがあれば一緒に励まし合って受かるたびに手を取り合ってはしゃいだ。この一年、私にとって価値あるものでしかなく、それと同時に苦しみや理不尽ばかりだったけど、それ以上に初めての優しさばかりで救われて、もう、諦めていたこんな幸せ、ありがとう、不覚にも泣いてしまいそうだった。「一緒にいて安心する」とも言ってくれて、私のあまり笑えない過去の話をしたら、目をうるうるさせて聞いてくれたね。忘れないよ、嬉しくて。幸せだったなーしんでもいいなーあなたの為なら何でもしたいよーかわいいよー気持ち悪くてごめんねーすきーすきーこれもう愛だなー愛だー!気持ち悪いなーごめんね許して、

 

 

これからも一緒に頑張ろうね生き延びようねできるだけ安らかにいたいね、彼氏と仲良くね応援してるし、幸せを願っているよ祈っているよ

心配してくれてありがとう、一緒に頑張ろうねって言ってくれてありがとう、頼りにしてくれて、また優しくしてくれてありがとう、おはようって声をかけてくれてありがとう、愚痴をうんうん頷いて聞いてくれてありがとう、困ったら励まして、一緒に戦ってくれてありがとう

最後に、

今年はどうもありがとう

来年もよろしくどうかよろしくね