わたしは天使でいたい

いい子でいたい

 

好きとか、いわれたくない

いらない

 

語彙を失って、言葉を失っていく

それが手に取るようにわかる

ほんとは、たすけてほしかった

たすけてほしかった

くるしかった

くるしい

 

まずは、好き愛してるを失ってわからなくなった

そうすることで、三か月くらい生きれた

そしたら、君への気持ちがなくなった

次に言葉を失った

そうすることで、君やあなたとの関係をつないで、4か月くらい生きれた

そしたら、日記もこうやって文章を書くのも、手紙を書くのも思いが浮かんでペンを走らせるのも、できなくなった

君の通話での話が聞けない

君はわからないだろう

聞かないんではなく、頭に入ってこない

聞けない なんていっているのか理解ができない

これが、君に伝わらない 説明もうまくできない

君の話が聞けない 頭の障害みたい

君の話がわからない。聞いているのに、わからない

わからないことも、言葉を失って説明できない

もどかしくて、私だけ別の世界にいるみたいで

さみしい

誰にも、君にも、わかってもらえない、説明できない言葉を紡げない

だから、わざとあえて聞いてないみたいに

君にバレないように、おどけて笑う どうか、わかりませんように

ふざけて笑う

 

次に、日常を話せる人を失った

そうすることで、今生きれている なんとか生きるにつなげている

次は何を失うんだろう

次は、うたう喜び、思った気持ちを話すのを失って生き延びよう

 

天使でいたい

居続けたい

生き延びたい

だけど、今、私はわたしではなくなった

私が死んでしまっているのがわかる

それで苦しみに耐え、生き延びることに何の意味があるのだろう

絵も、言葉も、思考も、

どんどんなくなっていく、いちばん恐れていたことだ

しんでしまったのも同然だ

それを大人になるということなら、しにたい はやくしんでしまいたい

天使でいたい、そうじゃないなら、しんでしまいたい

だから、私はしにたい

生き延びて、耐えて、明日をつなげるたびに、自分のたいせつなものを失ってつなげる

何を生贄にして生き延びよう