しっくりくる。

初めて1人で飛行機に乗った。国内線だけど、揺れてこわかった、だけど会えて嬉しかった。

 

なにも心配しなくていい旅で、何も不安に思う必要が無い人だった。なのに、哀しくなるのは私の心が欠けている何かからなのか。

好きと思えば思うほど、寂しさが増す。なんだこれ、実弾なんてどこにも無くて、やっぱり私は砂糖菓子のような甘ったるい弾丸を連射する。そうやった生きてきたし、それしか方法を知らない。成長なんてしたくない。だけど、取り残される不安で毎日潰れて死にそうだ。

私は高瀬舟が好きだという話をした。大まかにあらすじを説明したら、頭が良いような説明だと褒めてもらえた。それだけでなんか得意げになる。2日目は太宰府に行った。おみくじを引いたら末吉で、私って末吉ばっかり引くなあとちょっと笑えた。鯉がいてその狭い池で優雅に泳ぐのをみて、これが神様のような気がした。水が張ってる建物がとても綺麗で、写真を撮るかと聞かれたけど、どうしても恥ずかしくて断ってしまった。撮ってよといったらきっと撮ってくれるような人だ。優しい。いつも車道を歩いてくれるし、見つめると目を合わせてくれる。喋る時は食い気味で抑揚のない感じだけど、柔らかくてついつい笑って欲しくてどうでもいい話ばかりしてしまう。自分の興味の有無の違いにコンプレックスが加速して、悲しくなるけどそんなのはどうでも良いことだから、なるべく笑っていたい。

 

好き?と聞いたら、好きといってくれたけどそれだけで、きっとそうやって積み上げていけるかなんて思ってないよだから安心して、というか、ずっと居て欲しいけど、自分の問題なんだ、いつだって。